友達トラブルで落ち込む子供の心の中|親が知っておきたい5つの感情

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「友達とケンカしたけど、もういい」
「別に平気だよ」

そう言って笑っている子ほど、心の奥では深く傷ついていることがあります。

実は、子供の脳や心理はまだ未発達な部分が多く、
「自分の気持ちを整理して伝える力」が未成熟なのです。

親が“表に見える反応”だけを受け取ると、
本当の気持ちを見逃してしまうことがあります。

ここでは、友達トラブルを経験した子供が感じている
「5つの代表的な感情」と「年齢ごとの特徴」を、心理学的に分かりやすく解説します。


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子供が友達トラブルで感じる5つの気持ち

①「悲しい」——心のつながりが切れたような感覚

子供にとって友達は“自分の世界の中心”。
その関係が壊れることは、「自分の存在価値が揺らぐ」ほどの衝撃です。

脳科学的には、社会的排除(いじめ・無視)を受けると、前帯状皮質(ACC)が痛みと同じように反応します[Eisenberger et al., 2003]。
つまり、“心が痛い”は本当に“脳が痛い”のです。

「どうしてあんなこと言われたんだろう」
「もう嫌われたのかな…」

そんな思考がぐるぐる回り、眠れなくなる子もいます。


②「怒り」——裏切られたという感情

「親友だと思ってたのに!」
子供は信頼関係に対して非常に敏感です。

自分が信じていた相手に冷たくされたり、裏切られたと感じると、
扁桃体が強く反応し、怒りや攻撃性を引き起こすことがあります[LeDoux, 2015]。

ただ、子供は怒りの処理がまだ未熟。
「怒り=泣く・叫ぶ・無視する」といった行動に出てしまうのは自然なことです。


③「怖い」——また傷つくのが怖い

トラブルを経験した子供は、次の関係に慎重になります。
「また嫌われたらどうしよう」「もう誰も信じられない」
そうした“人間関係の不安”は、特に小学生中学年〜高学年で強くなります。

心理学的には「対人不安(social anxiety)」と呼ばれ、
他者との接触に緊張や恐怖を感じやすくなる傾向があります[La Greca & Lopez, 1998]。


④「自分が悪いのかな?」——自己否定

子供は出来事を「自分のせい」と考えやすい特徴があります。
特に真面目・優しいタイプの子ほど、
「怒らせたのは自分だ」「自分がダメだから嫌われた」と自分を責めてしまうのです。

これは自己関連思考(self-referential thinking)が強く働く時期の特徴。
放っておくと自己肯定感が下がり、「どうせ自分なんて…」という思考が定着してしまうこともあります。


⑤「わかってほしい」——共感への強い欲求

トラブルのあとは、子供は「誰かにわかってほしい」と強く望みます。
親に話すことは、“自分を守る行為”でもあります。

ここで親が
「そんなの気にしなくていいよ」「大したことないでしょ」
と軽く流してしまうと、子供は“孤立感”を深めてしまいます。

逆に、

「それは悲しかったね」「よく話してくれたね」
と受け止めることで、安心と信頼の神経回路(オキシトシン系)が活性化します[Carter, 2014]。


年齢別:友達トラブルでの感じ方の違い

幼児期(3〜6歳)

まだ言葉で感情を表現するのが難しく、
「泣く・怒る・無視する」といった行動で感情を表します。
「いやだ!」「遊ばない!」が典型的。
→この時期は“気持ちを代弁してあげる”ことが大切。

「悲しかったんだね」「○○くんに遊んでもらえなくてイヤだったね」


小学生(7〜12歳)

この時期は「仲間意識」が強まり、“グループ内での自分の立ち位置”を気にします。
友達関係のトラブルが、自尊心に直結しやすい年齢です。

・「仲間外れにされた」
・「悪口を言われた」
→「自分の価値」を疑う思考に発展しやすい。

親は、“誰が悪いか”よりも“どう感じたか”を聞くことが大切です。


思春期(13歳〜)

この頃は“自立と同調”のバランスに揺れています。
友達トラブルは「自分のアイデンティティ危機」と重なり、
「もう誰も信じられない」「一人でいたい」という思考になりやすい時期です。

ただし、これは“自我が育っている証拠”。
親が「放っておく」と「孤立化」し、
親が「介入しすぎる」と「反発」する。

→この時期のコツは、“見守りつつ共感する”距離感です。


親ができる3つのサポート法

① 感情を「認める」だけでOK

まずはアドバイスではなく、“感情の同意”から。

「そう感じたんだね」「つらかったね」

これだけで、子供の心は落ち着き、話す意欲が戻ります。


② 「どうしたい?」と聞く

トラブルを“自分の課題”として考える練習を促す。
親が解決策を与えず、自分で考える力(主体性)を育てましょう。

「次、どうしたいと思う?」
「もし同じことが起きたら、どうしようか?」


③ 「あなたは悪くない」と伝える

トラブルの渦中にいると、子供は“自分を責める”思考に陥ります。
親が「悪いのはあなたじゃない」「きっと誤解があっただけ」と言葉で支えることが、
自己肯定感の回復につながります。


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まとめ|“友達トラブル”は心を育てるチャンス

子供が友達トラブルで感じる気持ちは、
「悲しい」「怒り」「怖い」「自己否定」「わかってほしい」など、
大人顔負けの複雑な感情です。

けれど、その感情を「親が受け止めてくれる」ことで、
子供は少しずつ「人を信じる力」と「自分を大切にする力」を取り戻していきます。

トラブルは、子供が“社会の中で生きる練習”です。
親は焦らず、心の安全基地でいてあげてくださいね。


参考文献

  • Eisenberger, N. I., et al. (2003). Does rejection hurt? Science, 302(5643), 290–292.
  • LeDoux, J. (2015). Anxious: Using the Brain to Understand and Treat Fear and Anxiety. Viking.
  • La Greca, A. M., & Lopez, N. (1998). Social anxiety among adolescents: Linkages with peer relations and friendships. Journal of Abnormal Child Psychology, 26(2), 83–94.
  • Carter, C. S. (2014). Oxytocin pathways and the evolution of human behavior. Annual Review of Psychology, 65, 17–39.

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